明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
というありきたりなフレーズがCMで飛び交う中で、僕は餅をぴよんっと伸ばしながらはふはふ食べる英二を目の前にして限界に達しそうになっていた。

今日は英二を呼んで僕の家で餅パーティーをしている。
もう餅は飽きちゃったかな?と思ったけれど英二は食べに行く!と気合い十分だったのでパーティーを開くことにしたのだった。
…パーティーなんて言っても二人しかいないんだけどね。






「俺、今度きな粉にする〜」

「甘いのばかり選ぶね…磯部も美味しいよ?」

「え〜。だって餅っつったら小豆か、きな粉っしょ?」

「唐辛子味噌も美味しいよ?」

「辛いのはヤ!」






英二とは味覚が合わない。
と言うと不二と合う人なんて世界中探したっていないよ!と平気で言うんだから。
全く…。
でもそんな英二が可愛いからつい英二の口の周りについていたきな粉を舌で舐め取ってあげると、君は顔を真っ赤にして慌てふためく。






「ふ…不二!!」

「なぁに?英二ってばもう我慢出来ないのかな?」

「…ばか!」






三が日はとっくに過ぎているけれど…まだまだ僕達は頭ン中、正月真っ最中みたい。
明日から学校だというのに…正月ボケ、治りそうにないや…フフッ。