我が青春学園中等部には部活別の放送委員会がある。
テニス部は今週…僕、不二周助が担当だ。
昨日はゲストに英二と越前…それから大石…(っていたっけ?)で昼の放送をしたんだ。
ゲストがいると会話も弾むけれど、一人でやるのは寂しいものがある。
ここは応援として誰かを呼びたいところだ。
じゃあ…誰を呼ぼうか?などと考えていると英二が放送室の前を横切った。
僕はすぐ顔を出して手招きをする。
英二が自身を指差して“俺のこと?”という顔をしていたので僕は頷いた。






「えー、皆さんこんにちは。テニプリ放送委員会です。今週は不二周助が担当。僕は会話がしたいのでゲストを毎回呼ぶことにしました。紹介します。今日のゲストは…」

「菊丸ビームでこにゃにゃちわ〜!菊丸英二です!」

「英二、いらっしゃい。よく来てくれたね。なかなか放送で何を話すか内容を決められないから、助かったよ」

「こうして会話するだけでも成り立つしね〜!」

「そうだね。では早速あのコーナーを英二にやってみようかと思います。ピンポイントスマーッシュ!」

「およよ?どっかで聞いたことのある…てか前やったことあったような…」

「では英二に10個の質問をします。イエスかノーで答えてね。では用意…スタート!!@実は好きな人が男子テニス部内にいる」

「(え…!?何この質問!?)テ、テニス部は男子…あ…えっと…」

「正直に答えてね、でないと乾が開発した、ペナル茶を飲んでもらうからね」

「な、なんでぇ!えと…ノー…」

「ノー?」

「…ノー」

「へー。英二には好きな人が男子テニス部にいないんだー。へー」

「(不二の視線が怖い!!だって本当のことなんて言えるわけないじゃんか!!!!)つ…次の質問してよ!」

「ふんっ…じゃあ次。A今、彼氏が欲しい」

「ちょっと不二!」

「イエスね。ふーん…彼氏ってどんな人なんだろうなぁ〜。では次の質問、B彼氏はアクアリウムが好きだ」

「彼氏なんかいないもん…!」

「イエスね。じゃあ次。C彼氏を名前で呼びたいけど照れるから大石と呼んでいる。はぁ…いいね、なんか初々しいな。僕こんな感情になったことないのに…ってあれ?英二?どこ行くの!?……えー…皆さん、ゲストが退室してしまいました。僕がいじめすぎたみたいです。次はゲストを怒らせないように気を付けます。では皆さん、今日はこのへんでおしまいにします。また明日。不二周助でした。午後も頑張って下さい」













「…っていう夢見ちゃった。不安になっちゃったから今、英二を抱きたいんだけど」

「俺は不二一筋だっての!わぁ〜!盛るなばかぁ〜!!!!!」