みんな、新年あけましておめでとう!年明けってみんなどう過ごしてる?
俺はね〜毎年家族と過ごすんだ!


え?ホントは違う誰かと一緒に過ごしたいんじゃないかって?


本音はそうだよ!




でもさ…俺、やっぱり家族って大事にしたいんだー!

もちろん不二のことは一番大好きだよ?


って…俺に何言わせてんのさ!恥ずかしいっての!!















「あ!いた!不二〜あけましておめっと〜!!!」

「明けましておめでとう、英二」






元旦の午後は不二とデート!!
俺は早速不二に抱きついた。ほっぺに不二の髪が当たってくすぐったい!







「英二ってば…恥ずかしいよ」

「え〜?抱きつくのはいつものことじゃぁん♪」







ありゃ?不二がいつもみたいに笑ってくれない…
ひいたのかな…俺…嫌われちゃったのかな…。







「ほら…行くよ、初詣」

「お、怒ってる?不二…え?」







不二ってば木の影に隠れて…幹に俺を押し付けた。








「んっ!?んんぅ〜〜〜!!!」

「んはぁっ…いいかい、英二。僕の自制心がなくなるようなことはしちゃいけないよ?次はキスだけじゃ済まないよ?」







び、びっくりしたぁ〜〜…怒ってるのかと思った。


不二ってば…時々大胆になるんだよね。そこがまたいいんだけどね!








俺は不二の手を握った。
















「人多いな…並ばなきゃだね」

「う〜ん…来るの遅かったかなぁ」







お詣りのお客さんがいっぱい並んでて、だいぶ時間かかりそう…。
すると不二からの提案。
なになに?初詣は夜にしようかって?

えーっ!ここまで来たのにぃ…。







「英二に実は見せたいものがあるんだ…ダメかな?」

「ううん!今混んでるし後でいいよ〜?見せたいものって…何かにゃぁ?」









不二の見せたいものって何だろう?!すごい気になる〜!!!







俺達は神社を後にした。向かう先は見覚えのある道。
ありょ?
ここって…もしかして…







「不二…ここって…」

「そうだよ、僕の家」

「な、なななんで〜?!だ…ダメだよぅ!元旦からなんて身体もたな…」

「クスッ…英二何言ってるの?あれを見てごらん」







そう言って不二が指差したものは餅をつくためのうす。

あ!ってことは…!!







「お餅作るの?!」

「ご名答。裕太が帰って来たから姉さんが張り切っちゃって」

「あら?周助、早いじゃない…外ハネくんも一緒なのね!」







不二のお姉さん…由美子さんだっけ。相変わらず綺麗だなぁ…。

おっと…向こうから来たのは弟くん…じゃなくて…
裕太くんだ!











「餅つき大会しましょ?ほら、裕太もやるのよ」

「俺は…いいよ」

「裕太…おいでよ」







にっこり微笑む不二。
でも裕太くんはあんまりやりたくないみたい。

家の中に戻っちゃった。







「裕太もやればいいのにね…仕方ない、僕らでやろう」

「もう、しょうがないわね。じゃあ私小豆用意するから二人に餅つき頼んでもい いかしら?」

「わかったよ。じゃあ英二、ヤろうか」

「?…う、うん」







不二の言い方に疑問持っちゃったけどとりあえずやればいいや!
おもち用意して〜

腕まくりして〜

そいで〜





























「んぅ!!!?ン〜〜〜〜〜!!」



























また…不二にキスされちゃった…。

誰もいないからって…またキス…単なるキス魔じゃんか!!














「もう!不二ってばキスばっか!!そんなにヤりたいのかよ!!!?」

「何をやりたいって?」

「だ、だから…不二は…ヤりたいだけなんだろ…」

「え?聞こえない、もう一回言って?」





















なんで聞こえないんだよ!
俺ばっかに言わせて…心の中で楽しんでんだ…不二の奴ぅ…。























「英二…嘘だよ…ごめん、ちょっとイジワルしただけ。機嫌直して?ね?」




















ったく…俺をからかうのが不二の趣味って言ったっておかしくない。
そのくらい俺っていつもからかわれてやんの。






もう〜!不二の余裕がムカツク〜!!!

















「怒ってる君も可愛いね…フフッ…」

「!!!!!…餅つき始めるからな!」




















どっちがついて、どっちがこねるかジャンケンで決めたら俺はつく方になった。
よぉし!!
頑張っておいしい餅作ってやるぞぉー!!!




















「ねぇ…英二見て」

「なにさ、不二」

「こうして見てると…餅って面白いよね」

















餅が面白い?そんなこと思ったことないけど。
不二には面白く見えてるの?
俺は一回餅を近くで見つめてみた。
いつも見慣れた、真っ白でネバネバした感じの物体にしか見えなかった。
不二にはこれが面白く見えるっていうけど…全然面白くないし?










「どこが面白いの?」

「ん?…見てて何かに似てるって思わない?」

「何かってなんだよ」

「…わからないならいいや。さぁ、もう少しで完成だ。頑張ろうね、英二」

「ちょっとタンマ!!何かってなんなのか気になるじゃん!教えてよー!」
















わからないならいいってばっか言ってて教えてくんないや。
不二…教えてくんなきゃ…俺…作戦考えてやっちゃうぞぉ!!


















「えいっ!」

「わっ!!ちょっ…英二?!」














俺は不二の身体を押し倒して乗っかってやった。
上からの眺めってこんな感じなんだ…
いつも下ばっかでこんな経験ないからなぁー。

って…恥ずかしいこと言ったよね、俺…えへへ…



でも!ここまで言って俺に教えないなんてズルイし!
俺にはちゃんと聞かなきゃいけない権利があるもんね!!














さぁ!白状しろっ!不二!!!!


















「そこまでして聞くことじゃないよ…英二」

「へへーん!不二の脅しなんて効かないもんねーっ!ほら、早く言わないと俺が不二のこと食べちゃうよ?」

「…そんなことしてもいいのかな」

「へ?…うわぁ!!」














なんだよ!!
もう俺ひっくり返されちゃって下になっちゃってるし!
なんで!なんで!?












「こういうイケナイ子はお仕置きが必要みたいだ…おいで英二」

「や…ヤダ…!!ヤダよっ!!いやっ…やぁ…!!!」












ちょっと!ここ庭なんだけど!!!
家にお姉さんも裕太くんもいるのに!!!
うわぁん!!!
許して!!!!!!!!!!