今日は12月25日のクリスマス!

ってことで部室でクリスマス会をやろうってことになったんだ〜。



どんな会になるのかすっごく楽しみ!

でも…





この会が終わった後の方がもっと楽しみ!
























だって…
二人っきりのクリスマスだもん。



あ〜考えてたらドキドキしてきちゃった…

落ち着かなきゃ…。






































予定の時間通り、クリスマス会は行われた。

みんなで持ち寄ったプレゼントはあとで交換して。

飾り付けも終わってパーティーらしくなってる!



















「英二、これ手伝って」

「あっ不二〜!…ぷっ、なんだよ〜コレ!!」












何を手伝うんだろうと思ったら…









「なんで俺がツリーなんすか…」

「おチビ可愛い〜っ!緑のジャージでツリーみたくなってるよ〜!」

「だって越前。よかったね」















白いファーを付けてみたり、金や銀のモサモサした飾りを付けた。

人間ツリーの完成だ〜!















「みんな準備はできたか」

「うん、できたよー」

「そうか…じゃあグラスを持って乾杯をする。今年も無事年を越せる…」

「そんなカタイ挨拶いいからさぁ〜」

「俺もう腹減っちゃって〜食いてぇなぁ、食いてぇよ」




















手塚飽きれちゃってる。

だってこんなごちそうがいっぱいなら早く食べたいっての!

ん〜っ!おいしそうだにゃ…

















「それじゃあ皆、メリークリスマス!」



「「「メリークリスマス!!」」」
















乾杯をする皆。
あぁ…今年ももう少しで終わっちゃうんだな…。


あっという間だったなぁ…。

























「英二…どうしたの、今遠い目してたけど…」

「不二…」
























ダメダメ!

せっかくの楽しい会なんだから!

もっと楽しまなきゃ!!!
























テーブルにはクリスマスには欠かせない大きなチキン。

中学生にも飲めるアルコールの入ってないシャンパン。

タカさんが自宅から持ってきてくれたお寿司。

シャンパンを注ぐグラス。

そしてみんなで持ち寄ったクリスマスプレゼント。























「みんな…何持ってきたのか気になるね」

「そうだよね〜っ!あ〜早く中が見たいなぁ〜」




























プレゼントの方を見ていると乾がグラスを渡してきた。

俺はそのグラスを手に取る。

美味しそうな色をしたシャンパン…

いただきまーす!!!
























「え?英二?…それもしかして…」

「ん?……にゅぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!」
























殺傷能力バツグンの乾汁…しかもいつもなら色からして怪しいはずなのに
今回は全くわからなかった。


香りもよかったのに…中身は表現できないほどの味で…





















俺はクリスマスなのにノックダウンした。





























































「大丈夫かい?」

「不二…ココ…どこ?」






















俺が目を覚ましたのはベッドの上。

どうやら乾汁のせいでだいぶ気絶してたみたい。












「乾もヒドイよね…こんな会でやらかしてさ。もう大丈夫。乾にはきつく言っておいたから」

「そっか…あ、ありがと」









不二はきつく言ったって…うわぁ怖くて想像できないや…。

















「なんか言った?英二」

「な、なんでもにゃい…よ?」















気が付けばここには俺と不二の二人きり。

あれ?みんなドコ言っちゃったんだろ…。













「みんなは〜?」

「別の部屋で盛り上がってるよ。何?もしかして僕と二人きりになるよりも
みんなといたかった?」

「え!そ、そうじゃないよ!!」


















俺が慌てるとクスッっと笑う。

そんなこと考えてないのは不二だってわかってるくせに…。

イジワルな奴…。

















「ごめんごめん…怒らないで。冗談だから」

「もうっ…俺のことからかわないでよ」










二人でいるのはすごく嬉しいよ…

嬉しいけどさ…















「り、理性が…」

「ん?なんて言った?よく聞こえないよ」

「ふ、不二のイヂワル!!!」

















ベッドの布団を頭まで被って隠れた。

また不二笑ってる…!

あぁぁ〜もう!!

なんでいつも俺ばっかいじられんだよー!

よぉし…反撃しちゃる!!



















「えいっ!」

「え?…わっ!!」















俺は布団からいきなり出て、不二の腕を引っ張り俺の寝ていた場所に引き寄せた。

不二は下になって、俺がその上に乗る。

いつもとは逆の立場。

上からの眺めもまたいいもんじゃん。







驚く不二をもっと驚かせたい。

俺は不二の唇にそっとキスをした。














押しのけようとする不二の手を掴んでがっちり固定しちゃって。

ほら!もう動けないだろー!

















「君…何がしたいの?」

「へ?」





















不二の顔を見ると…

それはそれは…恐ろしい形相をしていて…

怖くて手をそぅっと引っ込めた。

そのチャンスを狙っていたかのごとく、俺はあっという間にひっくり返された。

















「簡単にはやらせてあげない。お仕置き決定」

「へ?え…ちょ…ちょっ…ま…!」



























隣ではガヤガヤとプレゼント交換会が行われている中で、俺は…
クリスマスプレゼントとして不二に捧げられたのでした。