部活はかなりハードだ。
毎日汗だくでクタクタ。
高校に進学したのはいいけど疲労は去年の倍だ。
皆ついていけてるのかと言うとそうではない。


手塚や大石達も高等部に進学し、皆テニス部に入ったけれどついていけるのは手 塚くらいだ。
僕自身も限界に近付いている。







「だらしがないな。中学の時と大して変わらないだろう」

「そう?…そんなこと言ってるの君だけだよ」







一年になり、当然球拾いから始まる。
素振りをし、走り込み、基礎の練習が続く。

そんな中、ノートを真剣にとっている人物が。
乾だった。







「またデータをとっているのかい?」

「あぁ…。環境も変わったからな。また始めからデータをとるつもりだ」

「なになに〜?何の話?」







英二が会話に入ってきた。
英二は大石と組んでストレッチをしていたらしい。
英二は僕に気遣って早めに切り上げたみたいだ。









「へぇー頑張ってんだね、乾。俺も頑張らにゃいとだな〜」

「僕も乾を見習ってデータをとってみようかな」

「不二が?なんの?」







内緒、と英二に言う。
話の流れで言えば、部員全員の得意コースや苦手分野を調べる…といった感じだ けど、僕がとろうとしているデータは───































「ん〜!んん〜〜〜っ!!」

「キュウリじゃ足りない…うん、いいデータがとれるね」







何の話をしているかって?
英二が一番美味しいと思う野菜は何かな、と思っていろいろ試しているんだ。
さっきはゴボウを食べさせたけど、もっと大きくて食べごたえのある野菜じゃな きゃ嫌だって言うからさ。
次はどうしようかな…。







「不二のヘンタイ!サイテー!ドスケベ!!」

「…ふぅーん、そういうこと言うんだ。下の口はお利口に食べてるのに上の口は 行儀悪いね」







食事に使うナプキンを口の中へと無理矢理突っ込んだ。
英二は身動きが取れずにいるのに、さらにしゃべることもままならなくなり…あ とは僕の指示に従うしかなくなった。

僕は次の野菜を手にした。
キュウリよりも太くて重みのある…人参の登場。
涙目になりながら声にならない悲鳴を上げて暴れる英二。
野菜攻めってのもたまにはいいでしょ?







「人参美味しい?」

「んん〜〜〜っ!!んぅ!!!!」

「美味しそうに食べるね…もっと奥に押し込んであげるね」

「!!!!!」







英二は奥へ挿れると同時に射精した。
まるでドレッシングみたい…フフッ。

ちょっと可哀想だから上の口のナプキンを取ってあげよう。







「っはぁ…ぁ…不二のバカぁ!てっきり打ちに行くんだって思ったのに…!」

「僕は英二のデータをとりたいって言っただけだよ?それに今日は…」

「今日は?」

「部活で大石といる時間が僕より長くて嫉妬したから」

「嫉妬?にゃはっ…不二ってばヤキモチ焼いてるんだ〜可愛い〜」

「う、うるさいっ!次!ゴーヤ行くよ!!」







人参を抜いてゴーヤを挿れる。
人参より若干太く、なんといってもゴツゴツした突起が魅力の野菜は英二を至福 の世界へと導く。








「あ…それ…ズルイ…ぅ…はぁ…ぁ…きもち…イイ…っ…!」

「英二のお気に入りはゴーヤ…ね。いいデータがとれてよかったよ」















もちろん、野菜のフルコースを味わい尽したら最後のデザートを食べてもらわな きゃね。







「最後のデザートだよ」

「え?!な、なにバカなこと言って…ふにゃあ!!」







英二、まだごちそうさまなんて言わせないよ…フフッ…。