生まれかわるならみんなは何になりたい?
俺はね───















「ふーじ!あっそぼ☆」

「うん、何して遊ぼうか?」

「ゲームしよ!対戦やりたぁい!!」







不二を俺の家に呼んでゲームすることになった。
俺はゲームが上手いわけじゃないけど遊ぶのは大好きだし、なんて言ったって不 二と遊べるのが本当に嬉しい。
付き合い方ってよくわかんないけど…友達感覚な感じでいいのかなって思って。
不二はちょっと何か言いたそうだったけど、楽しそうにはしてるからいいのかな 。















「あ〜!負けたぁ…ショックー」

「英二の選んでるキャラが扱いづらいからだよ、もっと強いの選んだら?」

「う〜!それじゃあつまんないじゃんか!あえて難しいものに挑戦したいの〜! 」

「でも死んじゃったら意味ないよ?」









俺が使っていたキャラの体力はゼロだった。
今ふと思ったけど俺の体力がゼロになったら…次は俺何に生まれかわるのかな。
なんて変なことを考えちゃった。
今度は女の子に生まれかわるかもしんない。
いや、もしかしたら人間じゃないかも?
虫とかだったりしたら嫌だなぁ。







「…どうかした?」

「ん…あのね、生まれかわるなら俺って何になるのかなって思ってさ」

「そっか…英二は何になりたいの?」

「うん…不二は?」







不二はこのままがいいと言った。
そりゃ今の自分が一番いいけどさ。
でも女の子ってのも悪くないかもしんない。








「俺が女の子になったら不二は俺のこと好きでいてくれる?それとも男の俺じゃ なきゃ絶対ヤダ?」

「英二をヤダなんて思ったりしないよ。そりゃ女の子だったら今までとは違うか ら扱いはもっと優しくなるよ」

「え〜!今の俺にももっと優しくしてよ〜」

「冗談だよ、フフッ…英二が男でも女でも、好きって気持ちは変わらないよ。だ って英二は英二だもの」







その言葉を聞いて安心した。
俺のこと…好きでいてくれるんだって!
じゃあ虫になっても好きでいてくれるのかな?







「え?虫?うーん、それは嫌かも」

「ガーン」

「だから冗談だってば」







嬉しいな…だってどんな姿であっても愛してくれるってことでしょ?
ってことは俺ってすごい幸せじゃん!
えへへっ!







「でも僕はやっぱり今の英二が好きだからそのままでいて欲しいよ」

「ホント?!えへへっ不二大好きーv」







俺は不二に抱きついた。