※サイト1万打記念リクエスト作品です\(^^)/
今日は不二が英二の家に泊まりに来ていた。
明日は学校も部活もない、自由な休みであった。
二人は付き合い始めて半年以上が経つ。
その間もずっとお互いの家に泊まり合いをしてきたのだが、一緒に風呂に入るのは今回が初めてだ。
(もちろん今まで合宿等で一緒に入ることはあっても二人きりではなかった)
そこで不二は気合を入れてと説明していたが、いかにもおしゃれそうなソープやら美味しそうな入浴剤やら面白い形のスポンジなどを用意してきていた。
いうまでもなくそんなものを用意しなくても英二の家にも普通のものならある。
だが不二に言うとそれではつまらないだとか、せっかく二人での入浴記念が台無しだとか言ってうるさかった。
仕方なく英二は手にとって見てみる。
様々ある中で注目したのはケチャップのようなもの。
ラベルを見るとどうやらバブルバスのようだが、見た目はどう見てもただのケチャップにしか見えない。
香りはザクロの香りと書いてあるからまた気になってしまう。
英二が眺めている横で不二はニヤリとしていた。
「英二…やっぱりそれが気になってるね?」
「これ面白いのな…ケチャップみたい」
「だろ?姉さんがネットでお取り寄せしてたのを見て僕も欲しいって言ったらくれたんだ。早速使ってみる?」
そう言うと不二はケチャップのような容器から入浴剤を浴槽へと流し込んだ。
容器を開けた途端、ザクロの香りが浴室いっぱいに広がり甘くてやんわりした気分に浸ることができた。
注がれた入浴剤はかき混ぜると次第に泡になり、海外ドラマで見るような見事な泡がたっぷりできあがる。
英二は非常に喜んでいた。
「すごーい!ホントに泡風呂になった!!」
「もしかして英二はバブルバスって初めて?」
「そりゃあね。だって日本にそこまで浸透してないだろ」
「まぁね。僕は一度入ったことがあるけど」
英二はバブルバスを見てふと思った。
やはり泡風呂なだけに体は浴槽の中で洗うのかどうかといった疑問だ。
だがなんとなくこの質問をするのは無知を明らかにするようでどうも聞きづらい。
しばらく不二を観察してみようと思ったが不二は服を脱ぐのに手間がかかっている。
「余計な装飾品付け過ぎだっての…」
「何か言ったかい、英二?君…いつまでも裸でいないでお風呂入ったら?」
「い、言われなくても入りますーっ!」
どうやら体は浴槽の中で洗うようだ。
英二はホッとして体を洗わずに浴槽の中に入る。
すると突然不二が大きな声であーっと言った。
やはり洗わずに中に入ったのがまずかったのか?
英二は慌てて浴槽から出た。
「ごめんごめん!やっぱ洗わず入っちゃダメなんだよな?!」
「え…?いいんだよ、バブルバスってなんのために泡になってると思うの?」
「え?だって俺が浴槽に入ったから大声上げたし、てっきりダメなんだと…」
「違うよ、こんな大事な日にゴム持ってくるのを忘れちゃったんだよ。あー…僕のバカ…」
「は…はい?」
会話がかみ合っていなかったので英二はもう一度不二に尋ねてみた。
どうやら不二は英二の行動について大声を上げたわけではなかったらしい。
そこでこの男はゴムがないと喚いては顔を青くしたり真っ赤になりながら忘れ物をしたことについて悔いているようだった。
「俺…お前と付き合っていく自信がだんだんなくなってきたよ…」
「はぁ…仕方ないよね。英二、ごめんね。今日はないから中に出して──」
「わぁぁ!もう!そういうこといちいち口に出して俺に言うなぁ!!」
不二が突然大声を出したりしていろいろバタバタとしてしまったが、なんとか二人は落ち着くことができた。
いや、そもそも英二は最初から落ち着いていたはずだったのだが。
不二に振り回され疲れたのか今はバブルバスの中に肩まで漬かりながらじっと不二を見ている。
綺麗な色白の肌、引き締まった身体、見惚れてしまうほどの美しい腰のライン、そして恍惚とした桜色に頬を染めた可愛らしい顔。
正直これだけ一緒にいる仲であっても未だ英二はどきどきしている。
チラリと横目で見るとふと目が合い、向こうは余裕の笑みでこちらを見てくるので英二はふいと視線を逸らした。
「英二…僕に見惚れてたよね」
「う…自惚れてんなっつーの!そんなんじゃないしっ」
「どうしてそんなに必死になるの?」
「う、うるさい」
「素直じゃないよね…」
不二はゆっくり英二に近付くと頬に手を添えた。
クイッと顎を持ち上げられると品定めをするように不二は英二をいやらしく見つめる。
ただ顔を眺められているだけなのに身体の全てを見られているような気がして、急にあの部分が熱く硬くなり始めていた。
だが泡で隠れている以上不二に見つかることはない。
しかし英二の身体に何かが起きていることは見透かしているように、不二は笑顔で英二に迫るとそのまま唇を重ねた。
不二のぷるりとした唇は薄くても艶があり、一度触れると何度もキスをしたくなるような魔法にかかってしまうのだ。
英二は不二とのキスがやめられなくなってしまう。
それもわかっていて不二はさらに角度を変えて口内を犯すように舌を上手に使いながら深いキスをし始める。
「んっ…ふ…ンン…あっ…」
「英二って…キス好きだよね」
「い、いまさら聞くなよっ」
「ふふっ…英二可愛いな…。ねぇ、英二…君はバスタブに入ってからちゃんとまだ身体洗ってないだろ?」
僕が丁寧に洗ってあげるよ、と不二は企むような表情で英二に言った。
泡を身体に擦り付け滑らかに肌を洗っていく。
不二は言葉のとおり丁寧に英二の身体を磨き上げていった。
唇から耳、頬に首筋と口づけをしながら身体には這うように指で泡を付けて行き交わせると英二は甘い声を上げた。
不二の指に敏感になり、熱くなっていた箇所が限界を迎えそうになっていた。
だが不二に言うのは恥ずかしかった。
こんなイヤラシイ身体であることを自ら告白するなんて英二にはできなかったのだ。
耐えながら不二にされるがままになっていると不二の手はついに下半身へと及んだ。
「英二…もしかして勃ってる…?」
「う…うるさい!そんなことないっ」
「…我慢してたんだね。もっと早く言ってくれればよかったのに」
不二は微笑んで言うと英二の身体を突然よいしょと持ち上げた。
風呂から出ると自身がそそり勃っており、それはとても恥ずかしい光景だった。
限界まで我慢していたせいか、ソレは腹までくっついてしまいそうなほど充血している。
「ば…ばかっ!やめ…っ」
「どうして?ちゃんと見えないと抜くことだってできないよ」
僕が抜いてあげるよと言うと英二の返事も待たずに不二は英二の自身を銜え始めた。
ほんの少しの刺激でもイってしまいそうなソレは不二の咥内に収まると先走りがトクトクとこぼれ出てしまう。
「だ…だめっ…そんなん…しないでっ…!」
「んんっ…ん…っ…最近…自分で抜いてない…みたいだね…」
舐めても舐めても出てくるよと英二を見上げながら不二は再び口に含み始めた。
先をしつこく舌で何度も舐め、溢れ出てくる蜜は時々口から離して糸をわざと引かせて英二に見せつけてくる。
その光景を見せられて英二は顔を覆いたくなる程恥ずかしい気持ちになった。
喘ぎ声を出せば浴室ゆえに声が響いてしまいなおさら大きく聞こえてしまうため、なんとか辛抱して声を殺す他なかった。
その間にも自身は成長を止めることはなくはち切れんばかりに怒張し始め、限界を迎えようとしていた。
「ダメ…っ…ふ、じ…でちゃう…でちゃ…っ」
「出しちゃって…んんっ…イイよ…っ…」
不二が銜えながら喋るのでその度に歯が当たりビクリと刺激になってイきそうになってしまう。
だが口の中でぶちまける醜態は晒したくはなかった。
英二は我慢し続けるも真っ赤に腫れあがったソレを自分でコントロールすることができずに、ついには不二の咥内で果ててしまった。
飛び散らせ勢いよく放出した白濁の液体を溢さないように不二は全て舐め取り飲み込んだ。
「だからっ…のむなよ…変態っ…!」
「いいじゃない。英二のおいしいし」
「お前マジで…バカ…」
恥ずかしそうに英二は顔をそむけた。
早速一緒の風呂に入って最初からこんなことしていたらきっと身が持たない。
英二は慌てて体を洗おうとした。
早く洗い終えてこの場から離れようとしたのだ。
しかし不二は英二のやろうとしていたことはお見通しだったらしく、動きを制止させると満面の笑みで英二を見つめた。
ハッとするも英二は身動きできない状態となり、不二に手首を捕まえられるとジャブッとバスタブに引き込まれてしまった。
「わわ!何するんだよ!」
「ナニって…わかってるくせに」
不二は不敵な笑みを浮かべながら英二に近付いた。
