不二はバスタブから英二を逃さないよう手首を固定させ慌てる姿をじっとりと舐めるように見入った。
英二はこの状態の不二はいたって危険だということを熟知している。
だからこそ、この続きはベッドでしたかったのだが不二はそれを許してはくれなかった。
不二は英二をじっくり見まわしてから唇に軽いキスを落とすと首筋へと移動しながら肌を吸うように口付ける。
英二は思わず声をあげるも浴室であるために声がより響いてしまうため、咄嗟に手で口を押さえた。
イヤイヤをする英二を見ながら微笑む不二は、そのまま胸元にある桃色の突起をつまんだりくりくりと指で弄ぶように触り始めた。
ほどよい刺激により徐々にその突起は硬くなり始め、英二の声もさらに甘い響きに変わっていく。

「どんなに声を我慢したって…出ちゃうものなんだから出していいよ?」
「ば…ばか言うな!んんっ…ア…アアッ…!」

突起をしつこく攻められると別の部位も硬くなり熱を帯び始める。
既に不二によって吐露させられたばかりだというのに自身の先から蜜をこぼし始めていた。
バスタブの中なので悟られずに済むと考えた英二だったが、その英二の表情を見て確信したのか不二はニヤリと笑うともう片方の手で自身を触り始めた。
細くて長い指が絡むように自身を擦ると程よい刺激が走り、白濁の液体はさらにピュルリと出始めてしまう。

「ああっ…やばっ…でちゃって…るからっ…もっ……無理ッ!」
「…出しちゃえ」

いやらしい声で耳元に囁くと英二の頬を舌でペロリと舐め上げた。
長い舌が視界に入るとさっきこの舌で自分のモノをイかせてもらったんだと自覚すれば恥ずかしくなってしまい、自身はますます怒張を続ける。
さっき出したばかりなのに随分元気だよねぇと皮肉っぽく言うとギュムッと自身を掴まれてしまった。
強すぎる刺激に思わず英二は喘ぎ声を出しそのままバスタブの中で放出してしまった。

「はぁっ…あ…っ」
「かなり溜まってたんだね…本当に一人で抜いたりしなかったんだね」
「一人じゃ…そんな気分にだってならねぇもんっ」

顔を赤らめて言う英二がとても愛おしくなり、不二は英二の髪を撫でてあげた。
まるで子供によしよしと慰めてあげるかのように振る舞う。
それじゃあ今日はたっぷり愛してあげなきゃねと満面の笑みで不二は言うと、英二の脚を持ち上げ秘所が見えるような体制に持ち込んだ。
バスタブの水位は溺れない程度の高さになっているため安全だが、ベッドとは異なり水中でこの格好をするのはなんだか落ち着かない。
しかも水面から出ている秘所の部分は温度差で湯気が出ており非常に破廉恥な姿だった。

「ねぇ!マジで恥ずかしい!!ここで本気にやるの?!」
「当たり前だろ?今までベッドか床か地面でしかしたことなかったじゃない。水中ってやってみたかったんだよね」

と、さも楽しそうに不二は言う。
蕾に不二は指を這わせさらにフッと息を吹きかける。
冷たい空気が蕾を刺激しさらにぶるりと英二は身を震わせてしまった。
まだソコは慣らされておらずきつい。
不二は近くに置いてあったローションを取り出す。
何故都合のよい手の届く場所に設置されているのか、またいつからそこに置いてあったのか疑問であったが要領よく手に取ると秘所になじませるように塗りつけていった。
そのローションも冷たくて最初はヒヤリとし、身をびくりと震わせた英二だったが徐々になじんでくるときつさもなくなってきて指を容易に飲み込んでいった。

「あんっ…ああっ…ひっ…ンンッ!」
「トロトロしてていいだろ…?体に優しい成分なんだって」

英二のために厳選したんだと聞いてもいないことをぺらぺらと喋ると、今度は指を二本に増やされじわじわと攻め立てられる。
気持ちのよい場所を既に知っている不二はわざとイイところをはずして指を入れたり出したり繰り返している。
英二はじれったくなり首を横に振り始めた。

「ソコ…じゃないっ…もっとぉ…ああぁッ…」
「わかってるよ…でも…英二は早漏だからまたすぐにイっちゃうじゃない」
「ば…ばかにすんな…っ…ふわぁっ…アアッ!!」

にちゅにちゅと音を立てながら指を三本に増やしていくとぎゅうぎゅうに指を締め付けていく。
英二の自身は腹についてしまうほど反り返っていてもう限界寸前だった。
不二はそろそろ僕も限界なんだよね、とあまり余裕のない顔で言うと硬くなったソレを英二に突き差した。

「ああああ!!あんっ…あっ……ひっ…んんあぁぁっ!!」
「もっと足開いて?…力も抜いて…」
「ダメッ…あ…っああっ…ンアッ…!!」

英二は自身から白濁の液体を弾き飛ばし最大に不二の自身を締め付けながら絶頂を迎えた。
不二もイきそうになるもまだこらえていて、白濁を吐き出さずに律動を続けている。
ちゃぷちゃぷと湯が激しく揺れる中で、泡にまみれながら差したり抜いたりするのはかなり体力を消耗した。
しかし不二は動きを止めることはなく、何度もしつこく攻め続けた。
前立腺の感じるところを探し当て、同じところを何度も擦れば再び英二は自身を勃たせ始める。

「も…やだぁ…っ!はや…く…イけって…ああっ…アアッ!」
「英二が…先にイっちゃうのが悪いんだろ…?あ…そろそろ…イくかも」

にやっと笑うと不二はナカで自身をぎゅうぎゅうに押し込み、一番最奥を突くと英二の締め付けとともに絶頂を迎えた。
不二がイく間も英二は白濁の液体を吐露し身体に膜ができるほどネバネバとさせていた。
その状態であっても身体を最後までガンガンと突かれ、英二はついに気を失った。





「大丈夫?」

不二の言葉で目を覚ました英二。
あまりに激しすぎる行為とはいえまさか気絶してしまうとは思わなかったが、なんとか気を取り戻してくれたので不二は安心していた。
不二は気を失っていた英二に対し身体を洗ってあげている。
どうせなら体を休ませるためにもベッドに連れて行ってくれればいいものを、と英二はぷりぷりして機嫌を悪くしていた。

「英二ってば…怒ってるの?」
「当たり前だろ!俺もう少しで溺れるとこだったんだかんな!」

泡立てられたスポンジで身体を洗ってもらいながら不二に文句を言う英二。
そしてバブルバスの意味がない!とも怒っていた。
英二はバブルバスの中でもっとゆったりするつもりだったらしい。
僕がいるのにそんなことできるわけないじゃない、としれっとした態度で言うとついには口さえ聞いてくれなくなってしまった。
それでも入浴剤のおかげで英二の身体はザクロのいい香りがするよ、だとかバブルバスだからこそ綺麗になりながらエッチできてよかったじゃない、と言うもフォローにはなっていないようで英二はプイっと横を向いたままだ。
不二は英二の怒っていても可愛いと思いながら、さりげなくごめんねと言いつつクスリと笑う。

「お前な!笑ってるけどマジこっちは必死だったんだぞ!こっちの身にもなれよ!」
「はいはい…だからごめんってば」
「それが謝る態度かよ!」

英二の機嫌はなかなか直りそうになかった。
それでも不二はニコニコしながら英二の身体を洗い進めている。
英二の身体は白濁まみれでよく洗わないと落ちないほどベタついていた。
首から胸、背中にかけて洗うと今度は下部を洗い始める。
敏感な英二はスポンジが少し性器に当たっただけで顔を赤らめ、さらにはその刺激により再び勃ち始めていた。
不二はその様子を見て呆れたような表情になりながらも嬉しそうな顔で英二を見ていた。

「英二はどう思ってるか知らないけど…身体はまだまだ足りていないらしいね?」

しょうがないなぁと言いながらスポンジを置きソコに手を伸ばした。
泡とともに滑らかにすべるので何度も自身を扱かれていくと簡単にドロッと白濁をこぼしていく。

「英二…これじゃあキリないねぇ」
「おまっ…そんな呆れたような顔っ…するなよっ!!」
「足りないっていうんだからもっと僕をあげなきゃね…英二?」

英二は不二の表情にゾクリとしやや後退りをするも腕を捕らえられてしまう。
また第二ラウンドが始まることを告げる言葉に英二は唾を飲むのだった。